Wi-Fiルーターの選び方│避けたい間違い・買い方のコツ

ルーターを買うのは簡単なことではありません。WPA2・WPA3暗号化、MIMO・MU–MIMOなど、さまざまな専門用語がありますが、ルーターのメーカーは利用者がその違いを理解していると考えているようです。実際にはそうとは限らず、特にルーターを初めて購入する場合は困惑してしまうでしょう。
難しいですが、ネットに接続するにはルーターが必要です。このガイドを読めば、ルーターとは何か、どのような役割を果たすのか、専門用語の意味、購入する際に注目すべきポイントなどが分かります。
ルーターとは何ですか?必要な理由は?
ルーターは、スマートフォンやノートパソコン、スマートテレビなどのローカルデバイスをインターネットに接続し、さらにデバイスを互いに接続するネットワーク機器です。デバイスとインターネットサービスプロバイダ(ISP)とのネットワーク通信を制御し、データを適切な場所に送信する役割を果たします。
ルーターがなければデバイス同士を繋ぐ中心的なハブがなくなり、インターネットの利用がはるかに困難になってしまいます。高性能ルーターを使うと、ネットワークリソースの利用が最適化され、ラグが改善されるほか、ネットワーク環境の安定性が高まります。
また、ルーターは外部の脅威に対する最初の防御線でもあります。ほとんどの場合、最新のルーターにはネットワーク脅威から防御するためのファイアウォールと、お子様のデバイスで望まないコンテンツをブロックするペアレンタルコントロールが組み込まれているのです。
自宅に適したルーターの選び方は?
ルーターはニーズに合わせて選びましょう。高価格で最先端技術が備わっているものが最適とは限りません。使いやすさと通信速度のバランスが良く、すべてのデバイスをカバーでき、頼れるセキュリティ機能を備えたルーターを探したいものです。
ルーター選びで検討したいポイント
- 予算とインターネット回線プラン:契約中のインターネット回線プランの通信速度を上回るほど高速で高額なルーターを購入する意味はありません。Wi-Fi 7やトライバンドWi-Fiなどの高度な機能を備えたハイエンドルーターを購入しても、プロバイダの通信速度がわずか100~300Mbpsではメリットは実感できないはずです。
- プロバイダとのルーターの相性:すべてのルーターがすべてのプロバイダに対応しているわけではありません。プロバイダによっては特定のルーター機種にしか対応していなかったり、特殊な設定を行わなければならなかったりするのです。新しいルーターを購入する前に、あなたのプロバイダに対応しているルーターの一覧表を必ず確認してください。
- ルーターの通信速度と性能:少なくともWi-Fi 5、デュアルバンド、ギガビットイーサネットポートに対応しているルーターを選びましょう。Mbps(速度)については、最低でも契約しているインターネット回線プランの最大通信速度と同等の速度が出せるルーターを探しましょう。
- デバイス数と帯域幅のニーズ:どのデバイスもネットワークに負荷をかけます。接続台数が多い世帯では、この負荷によってインターネットの通信速度が低下する可能性がありますので、MU-MIMOとQuality of Service(QoS)に対応したルーターを検討しましょう。これらの機能があれば、ゲームセッションやビデオ通話など高負荷のタスクを行う際、ルーターが自動的に帯域幅を割り当ててくれます。
- 自宅の面積と間取り:通常、小さなアパートであればルーター1台で十分でしょう。一方、家が広い、複数階建て、壁が厚いといったケースではメッシュWi-FiシステムやWi-Fi中継器を使わなければすべての部屋に電波が届かない可能性があります。
- 使いやすさと設定のしやすさ:アプリで設定でき、ファームウェアの自動更新に対応していて、ユーザーインターフェースが見やすいルーターを選びましょう。そうすれば、ルーターの全側面を細かく管理しなくても、機能の設定・管理、問題解決を行うことができます。
Wi-Fiの規格とプロトコルを理解しよう
Wi-Fiの規格には複数の世代があり、バージョンアップするたびに改善されています。各バージョンには、米国電気電子学会(IEEE)が定義したコードが割り当てられており、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)がさまざまな周波数帯で通信できるようになっています。コードは802.11で始まり、デバイスがWi-Fi経由でどのように通信するかを示します。
しかし、このシステムは複雑なので、Wi-Fi Allianceは、Wi-Fiの各世代に単純な番号を付ける命名規則を考案しました(Wi-Fi 1、2、3、4など)。ここでは、現在利用可能なバージョンについて知っておきたいポイントをまとめます。
Wi-Fi 4
Wi-Fi 4(802.11n)は2.4GHzと5GHzの両方の周波数帯に対応し、前身から大幅に改善されています。MIMO(多入力、多出力)など、現在も使用されている技術が実装されました。短時間ブラウジングするには問題ありませんが、Wi-Fi 4は陳腐化しており、低遅延でゲームをプレイしたり4K動画を同時視聴したりといった高度なタスクには対応できないでしょう。
Wi-Fi 5
Wi-Fi 5(802.11ac)は、通信速度、容量、効率が前規格より大幅に向上しています。主に5GHz帯で動作し、理論上の最大速度は3.5Gbpsです。Wi-Fi 5はWi-Fiの標準規格とみなされており、最も広く使用されています。しかし、急速に陳腐化していますので、Wi-Fi 5を利用している場合はアップグレードするとよいでしょう。
Wi-Fi 6・Wi-Fi 6E
Wi-Fi 6(802.11ax)は、Wi-Fi 5を大幅に改善した規格です。新機能には、最大30台のクライアントが同時に通信を行えるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続)や、MU-MIMO(マルチユーザー、多入力、多出力)などがあります。
Wi-Fi 6Eには6GHz帯が追加され、Wi-Fi 5より高速で、回線が混雑しにくいという特徴があります。唯一のデメリットは、最新のルーターしかWi-Fi 6Eに対応していないことです。
Wi-Fi 7
Wi-Fi 7(802.11be)は、Wi-Fi技術の最新世代です。複数の周波数帯を利用して通信を行うMLO(Multi-Link Operation)や、Wi-Fi 6Eの2倍のデータを転送できる320MHzチャネルなどの新技術が導入されました。また、Wi-Fiの遅延も大幅に改善されています。
Wi-Fi 7は、クラウドゲーム、8K動画のストリーミング、AR/VRなど、低遅延が重要なタスクのために設計されていますが、現在Wi-Fi 7を使用しているのはハイエンドルーターのみです。
ほとんどのご家庭はWi-Fi 6で十二分ですが、高性能ネットワークや企業ネットワーク、ユーザー数の多い回線環境にはWi-Fi 7が最適です。
自分のルーターで使用すべきWi-Fi規格は?
ほとんどの場合、通信速度やセキュリティ、接続台数、ネットワーク機能のバランスが良い「Wi-Fi 6」が理想です。一方、ITが得意で、高い処理能力を必要とする場合は「Wi-Fi 6E」のほうが向いています。チャンネルの選択肢が多く、6GHz帯の利用者が少ないためです。しかし、Wi-Fi 6Eの普及が進むにつれて、干渉を受けやすくなる可能性があります。
Wi-Fi 7は、大量のデータを高速で転送する必要がある場合やプロレベルでストリーミングやゲームを行う場合に向いていますが、そうでなければ必須ではありません。日常的なネット利用には、Wi-Fi 5のほうが手頃です。
有線接続のニーズを理解しよう
LAN・WANポート
LAN(ローカルエリアネットワーク)ポートは、PC、プリンター、スマートテレビなどのデバイスをルーターに有線で直接接続し、低遅延の安定した通信を実現します。有線で複数のデバイスを接続したい場合、すべてのデバイスをカバーできるよう、ルーターに十分な数のLANポートがあるかどうか確認してください。
WAN(ワイドエリアネットワーク)ポートは、ルーターをモデムまたはISPに直接接続し、インターネットやその他の外部ネットワークにアクセスできるようにするものです。WANは都市や国など広範囲をカバーし、家庭でも組織でも利用されています。基本的なWAN接続は普及しており手頃な価格ですが、複雑なエンタープライズWANは運用コストが高いことがあります。
USBポートとメディア共有
ルーターにUSBポートがある場合、外付けハードディスクやプリンターなどの外部デバイスを接続できます。メディア共有やローカルファイルへのアクセス、場合によってはFTP・SMBプロトコルを介してファイルへのリモートアクセスも可能になります。ルーターを外部デバイスに接続する場合は、ルーターが接続先デバイスのUSBポートに対応していることを確認してください。
ギガビットイーサネットと通信速度のニーズ
ギガビットイーサネットポートは最大1000Mbpsの通信速度に対応していて、従来の100Mbpsから大幅に向上しています。100Mbps以上の高速インターネットプランに契約している場合、あるいはローカルネットワークで頻繁に大容量ファイルを転送する場合は、ボトルネック回避のためにギガビットポートを使うと良いでしょう。
ギガビットイーサネットを使うと、ゲームやストリーミング、テレワークで遅延を最小限に抑えることができます。最近のルーターはギガビットイーサネットに対応しているものがほとんどです。
ルーターの速度の目安は?
優れたルーターは、契約しているインターネット回線プランの通信速度と同等かそれ以上の速度に対応できる必要があります。また、ルーターの全体的な通信速度を示す数値が記載されているはずです。例えば、契約中の通信速度が300Mbpsの場合、少なくともAC1200(2.4GHz帯で最大300Mbps、5GHz帯で最大867Mbps)のルーターを選びましょう。
契約している通信速度より遅いルーターを選んでしまうと、実際にインターネットを利用する際に干渉や回線混雑を処理できなかったり、4K画質でのストリーミング、激しい対戦ゲームなどのニーズに応えられなかったりする可能性があります。また、ピーク時には、遅延、通信の途切れ、速度低下などのトラブルが発生かもしれません。
ルーターのメーカーが公表している通信速度は、そのルーターが対応している周波数帯の通信速度を合計した数値であることに注意しましょう。つまり、1800Mbpsと記載されていても、すべてのデバイスでこのような高速通信が得られるとは限らないのです。
通信速度の目安として、ストリーミング、ゲーム、テレワークには100~300Mbpsで十分です。大量のデータをやり取りしたり、高速通信が重要だったりする場合は、各ユーザーが必要とする帯域幅を考慮しましょう。
ルーターに必要なセキュリティ機能
WPA2/WPA3暗号化に対応
ルーターは少なくともWPA2暗号化に対応している必要がありますが、現在はWPA3がスタンダードです。これらのプロトコルは、デバイスとルーター間でデータを保護する役割を果たします。WEPまたはWPA暗号化のみに対応しているルーターは、最新の脅威から安全を確保できないため避けてください。
ファームウェアの自動更新
既知の脆弱性が迅速に修正されるよう、ルーターのファームウェアは自動更新されるべきです。手動で更新するように設定した場合、更新し忘れてルーターが脅威に晒される可能性があります。自動的に更新されるように設定すれば、ルーターに最新のセキュリティパッチが必ず適用され、手作業で更新する手間を省けます。
VPNに対応
ルーターレベルのVPNは、ネットワーク上のすべてのデータを自動的に暗号化し、それと同時にIPアドレスを隠してくれます。ルーターにExpressVPNを導入すると、プライバシーが保護され、犯罪者やアクセス先のWebサイト、プロバイダなどの部外者はデータを傍受できなくなります。さらに、ExpressVPNのAircoveルーターはWi-Fi 6対応でVPNが内蔵されているため、VPNを設定する必要はありません。
ペアレンタルコントロール
ルーターにペアレンタルコントロールが内蔵されていれば、コンテンツをブロックしたり、時間制限を設定したり、すべてのデバイスでネットの利用状況をモニタリングしたりできます。どのようなコンテンツを閲覧して良いかというルールを設定することで、ネットの危険から子どもを守ることができます。ただし、ペアレンタルコントロールの設定を適切に行うのは保護者の責任です。
ファイアウォール
不正アクセスを阻止するため、ルーターにはファイアウォールが内蔵されているべきです。ファイアウォールは、ホームネットワークとインターネットの間に位置する盾のようなものです。
ルーターにSPI(ステートフルパケットインスペクション)が搭載されているかどうかを確認しましょう。この機能は、通信のパターンを分析し、不審なパケットを破棄することでネットワークが被害を受けるのを未然に防ぎます。また、NAT機能が備わっているか確認してください。この機能があればネットワークはパブリックIPアドレスで隠され、デバイスのプライバシーが保護されます。多くの場合、最新のファイアウォールは上記の機能が備わっていて、多層防御を実現しています。
無線ルーターの高度な機能
デュアルバンドとトライバンドの違い
デュアルバンド技術を搭載したルーターは2つの周波数帯で通信を行います。すなわち、電波は遠方まで届くものの通信速度が遅い「2.4GHz」と、電波が届く範囲は狭いが高速な「5GHz」です。デバイスは最適な周波数帯に接続しますので、回線混雑が軽減され、全体的なパフォーマンスが向上します。
トライバンドのルーターは、5GHz(Wi-Fi 6Eの場合は6GHz)にも対応しています。3つ目のチャンネルがあるため多人数でWi-Fiを利用できますが、大抵の場合はデュアルバンドで十分です。
MU-MIMOとビームフォーミング
MU-MIMO(マルチユーザー、多入力、多出力)では、ルーターは1台ずつではなく複数のデバイスと同時に通信できます。ビームフォーミングは、Wi-Fiの電波を全方向に向けるのではなく、接続デバイスの方向に集中させるものです。この2つの技術を組み合わせることで、インターネットの通信速度と安定性が大幅に向上します。
多くの最新ルーターはMU-MIMOとビームフォーミングの両方に対応しています。
サービス品質(QoS)
QoSは、特定のタイプの通信を優先させる技術です。例えば、ビデオ通話を優先すると、通話が途切れにくくなります。大半のルーターは基本的なQoSを提供していますが、最新のルーターはアプリベースのQoSに対応しています。
ネットワーク環境を細かく管理しなければならない場合、高度なQoS機能が備わったルーターが適しています。未経験者は設定が難しいと感じるかもしれませんが、多くの最新ルーターは特定の種類の通信(ビデオ通話など)を自動的に検出し、優先順位付けしてくれます。
メッシュWi-Fi、中継器、PLCアダプタの違い
メッシュWi-Fiシステムは、従来のWi-Fiネットワークの代替として作られたものです。家中に複数のノードを手動で設置し、ノードが互いに通信する仕組みです。これにより、広範囲をカバーできるようになります。中継器とは異なり、メッシュネットワークは1つのネットワーク名を持ち、自動的に最適なノードを介して通信を行うため電波が途切れにくいのが特徴です。
Wi-Fi中継器のほうが手頃な価格ですが、別々のネットワークが作成されるため、部屋を移動したときに別のネットワークに切り替えなければならないことがあり、ネットワークを共有した際に問題が生じる可能性もあります。また、機種によっては帯域幅が半分に減ってしまうことがあります。使いやすいのはメリットですが、通信速度と安定性はメッシュWi-Fiに劣ります。
また、Wi-Fi中継器を使っても通信が改善されるとは限りません。壁や家具などの障害物がある場合は中継器を設置しても電波が遮られる可能性が高いでしょう。
PLCアダプタは、屋内の電気配線を使ってイーサネット経由でネット環境を広げるものです。一部のご家庭では効果が得られますが、電力線の品質と耐用年数に大きく左右されます。
ルーター購入時に避けたい失敗
プロバイダに対応しているか確認しない
すべてのルーターがすべてのプロバイダに対応しているとは限りません。特定の接続タイプを使わなければならなかったり、特定のモデルのみをサポートしていたりするプロバイダもあるのです。新しいルーターを購入する前に、プロバイダがそのルーターに対応していることを確認しましょう。
必要以上に高速なルーターを購入する
理論上の最大通信速度が契約中の回線プランよりはるかに速いハイエンドルーターを購入する人は少なくありません。プロバイダが提供する通信速度と、ご家庭の利用状況を検討してルーターを選びましょう。例えば、契約している回線プランの通信速度がわずか300Mbpsであれば、ハイエンドルーターを購入する意味はありません。
将来を見据えない
現在は安いルーターで用が足りるかもしれませんが、時間の経過とともに、あるいは接続台数が増えるとともに動作が不安定になる可能性があります。ルーターがWPA3やWi-Fi 6などの最新機能に対応していない場合、将来的にうまく動作しなくなる可能性が高いと言えます。
特に、Wi-Fi 5ルーターは時代遅れになりつつありますので、将来を見据えて、必要最低限の機能だけでなく最新機能も備わったルーターを選びましょう。
電波が届くべき範囲を検討しない
電波強度と範囲はルーターによって大きく異なります。通信速度が速くても家の隅々まで電波が届かなければ困りますね。スペックだけで選ぶと、デッドゾーンができてしまう可能性があります。
ルーターを購入する場合は、家の面積、アンテナの設計、壁の厚さ、金属格子の有無などを検討しましょう。場合によってはメッシュシステムを導入する必要があるかもしれません。
ルーターの買い替え時期、アップグレードするタイミングは?
ルーターは4~6年ごとに買い替えたいものですが、「インターネット回線プランを大幅に変更する」「通信トラブルが多い」「WPA3や自動更新などの最新のセキュリティ標準に対応していないルーターを持っている」という場合は早めに買い替えましょう。
一般的なルーターの寿命
家庭用ルーターの寿命は、通常の状況では約5年ですが、使用頻度、ファームウェアのサポート状況、熱やホコリなどの環境条件、ハードウェアの品質によって異なります。ルーターの寿命を延ばすには、過熱を防ぎ、本体を定期的に掃除しましょう。
ルーターの寿命が近付いたサイン
ルーターが古くなったサインとしては、「高速回線プランに加入しているのにインターネットの通信速度が遅い」「通信が頻繁に途切れる」「電波が届く範囲が狭くなった」「最新のセキュリティ規格(WPA3やWPA2など)に対応していない」などがあります。Wi-Fi 4またはそれより古い規格しかサポートしていない場合はアップグレードしましょう。古いルーターは通信が不安定になりがちで、特にストリーミング、ゲーム、スマートデバイスの使用など、現代のニーズに応えるのは困難です。
古いルーターを外して、新しいルーターを差し込むだけでOKですか?
必ずしもそうとは限りません。ルーターを物理的に交換するのは簡単ですが、プロバイダによってはハードウェアを有効化しなければならない場合もあります。また、アプリや外部デバイスを通して設定したり、手動で高度な設定を入力したりしなければならないルーターもあります。
モデムとルーターが一体になった「ルーター一体型ONU」をお使いの場合、スタンドアローンのルーターに移行するにはモデムブリッジを行う必要があるかもしれません。交換する前に、可能であれば設定のバックアップを取り、ネットワーク名とパスワードを書き留めておきましょう。
古いルーターは捨てずに、賢く再利用しよう
古いルーターを再利用する方法はいくつかあります。古いルーターをWi-Fi中継器やアクセスポイントとして活用すると、電波の届く範囲が拡大します。オープンソースファームウェアを実行できるものもあり、ゲスト用ネットワーク、VPNトンネル、スマートデバイスハブなど、ニッチな用途のために再利用できます。ルーターを処分したい場合はリサイクルするか買取サービスを利用しましょう。ルーターには貴金属が含まれますので、ゴミとして捨てると環境に負担がかかってしまいます。
【FAQ】ルーターの選び方についてよくある質問
ルーターは自前で購入すべきですか?プロバイダから届いたものを使うべきですか?
通常、自前で用意したルーターのほうが良いでしょう。プロバイダが支給するルーターは機能が古かったり、機能が少なかったり、設定オプションが限られていたりします。購入予定のルーターに契約中のプロバイダが対応していることを確認する必要がありますが、自前ルーターのほうが通信速度が速い可能性があり、ネットワークをより良く管理できます。
ルーターの「AC3000」とは何ですか?
AC3000とは、ルーターが対応している周波数帯の理論上の最大通信速度を合計したもので、実際に得られる通信速度ではありません。AC3000の場合、通常、2.4GHz帯では400Mbps、2つの5GHz帯では約866Mbpsと1733Mbpsの通信速度が得られます。この数値はルーターを比べるためには役立つものの、実際の通信速度はプロバイダや回線環境によって異なります。
大きな家でWi-Fiが届く範囲を広げる方法は?
新たなインターネットプランに契約する前に、メッシュWi-Fiシステムをお試しください。複数のノードを使ってWi-Fiの電波が届くエリアを拡大する技術です。また、Wi-Fi中継器を使うと遠くまで電波が届き、イーサネットポートがもう1つ搭載されているモデルもあります。
ルーターの置き場所も重要です。家の中央に置き、開いた窓やドアから離れた場所は避けてください。
おすすめのルーターメーカーは?
あなたのニーズによります。また、プロバイダが対応しているルーターとそうでないものがありますので、その点を検討する必要もあります。プロバイダが対応している場合はExpressVPNのAircoveルーターがおすすめです。Wi-Fi 6を採用していますから、4K動画のストリーミングなど、データ通信量の多いアクティビティに適した通信速度が得られます。また、ExpressVPNが内蔵されているため、通信を暗号化することでプライバシーを強化できます。
ゲーミングルーターを購入する価値はありますか?
ゲーミングルーターは、特定の回線通信を優先させることでゲーム中にラグとパケットロスを軽減してくれます。画面がカクカクしたりラグが発生したりしにくくなり、快適な回線環境を実現するのに役立ちます。激しいゲームでは少しでもラグが発生すると不利になってしまいますが、上記の機能があるとパフォーマンスが向上します。
ネット上で身を守るための第一歩を踏み出しましょう。リスクなしでExpressVPNをお試しください。
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